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むかしばなし
「たぬきの婿とり」(口語方言版)
作おおぬき しんじ
むかーし、むかし、そーらなー、まだ新津の町のもんが、たぬきだったころの話らろも。 秋葉山と八幡山に、秋葉たぬきの一族と八幡だぬきの一族が住んでおって、 それがまた ひって仲がわーりて、いっつも喧嘩ばっかしてたんと。 秋葉たぬきの本家のあんにゃがポン太いうて、これがまたよーできたたぬきで、 親孝行でよー働くし、みんなに好かれてたんだわ。
そのポン太が、そうそう今みてーな夜らったんろっか、 まんまるお月様が、あんまりきれいでいらっしゃるんで、 じっとしていらんねなって、一升徳利ぶらさげて、 ポンポコ散歩に出たんだわ。
ポンポコ・ポンポコ歩いているうちに、ほら、お月様がきれいらし、 一杯入って、いー心持ちになって、ポポンんがポンと、 腹鼓の一つも打ちたくなるわな。
ポンポン・ポンポコリンでポポンがポンと、ネー。
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